グロービング株式会社 銘柄分析ノート

AIで化けるコンサル株、その実力を毎四半期ガチ分析

グロービング株式会社ってどんな会社?事業を3分で整理

2024年に東京証券取引所のグロース市場へ上場したグロービング株式会社(証券コード277A)は、上場してまもなく個人投資家の注目を集めるようになった企業です。名前を最近知ったという方も多いのではないでしょうか。この記事では、これから株価や決算を追いかけていくための前提として、グロービングがどんな会社で、何で稼いでいるのかを、できるだけかみくだいて整理していきます。

創業からわずか数年で上場した会社

グロービングは2021年に本格的に事業を始めた、比較的若い会社です。それにもかかわらず、創業からおよそ3年で東証グロース市場への上場を実現しました。一般的に、起業から株式上場までには10年前後かかることも珍しくありません。そのことを踏まえると、この数年での上場というスピードは、同社の成長ペースの速さを象徴しているといえます。

代表を務めるのは創業者の田中耕平氏で、大手の外資系コンサルティングファーム出身のメンバーが中心となって立ち上げられた点も特徴です。本社は東京・港区にあり、従業員数も右肩上がりで増えています。少人数のスタートアップから、数百名規模の上場企業へと、短期間で姿を変えてきた会社だと考えるとイメージしやすいと思います。

日本発の戦略コンサルティングファーム

グロービングを一言で表すなら、日本発の戦略コンサルティングファームです。企業の経営陣に対して、事業戦略づくりから実行の支援までを一気通貫で手がけています。ただ、助言を提供して終わりにしないところが、この会社の個性です。コンサルタントがクライアント企業の内部に深く入り込み、変革を当事者として一緒に進めていくスタイルをとっています。外から意見を述べるだけでなく、現場に立って成果づくりに関わる点が、従来型のコンサルティングとの違いとして語られています。

もう一つの柱が、AIを活用したクラウドプロダクトの開発です。コンサルティングで積み上げてきたノウハウをソフトウェアに落とし込み、企業向けのAIサービスとして提供しようという取り組みです。会議の議事録づくりを助けるものや、企画業務を支援するAIエージェントなど、複数のプロダクトの開発を進めています。コンサルティングは人の働きに依存しやすいビジネスですが、そこに繰り返し収益を生むソフトウェアの仕組みを組み合わせようとしている、と理解するとわかりやすいでしょう。

業績は急ピッチで伸びている

投資家として気になるのは、やはり数字の伸びだと思います。2026年5月期の第3四半期累計では、売上高が87.53億円と前年同期比で47.0%増え、営業利益も34.15億円と61.2%増えました。通期では売上高118億円を見込んでおり、こちらも前期から4割を超える増収予想です。上場して間もない会社が、これだけの増収増益を続けている点は、注目を集める大きな理由になっています。

なお、同社はAI関連の売上が前の年から極端な伸び率で増えたことも話題になりました。ただし、もともとの金額が小さい段階からの増加であるため、伸び率だけが大きく見えやすい点には注意が必要です。数字の派手さに引っ張られず、金額の規模感とあわせて眺めるのが冷静な見方だといえます。

さらに、同社は今期末から配当を始める予定です。これまでは利益を成長への投資に回してきましたが、業績の好調を背景に、株主還元にも踏み出す形になります。成長を続けながら配当も始めるという姿勢は、中長期での保有を考える投資家にとって一つの判断材料になりそうです。

メディアからの注目度も高まっている

グロービングは経済メディアでの露出も増えています。経済誌が選ぶ注目銘柄として取り上げられたり、ビジネスメディアで連載が組まれたりと、評価の広がりがうかがえます。AIを使って生産性を高めるというテーマは、人口減少が進む日本において関心の高い分野であり、同社が掲げる物語と重なる部分が多いことも、注目される背景にあると考えられます。

これから何を見ていくか

ここまで整理してきたとおり、グロービングは戦略コンサルティングとAIプロダクトという二つの柱で急成長してきた会社です。今後この銘柄を追っていくうえでは、本業であるコンサルティングが成長のペースを保てるか、そしてAIプロダクトが収益の柱に育っていくかどうかが、大きな見どころになりそうです。次回以降の記事では、直近の決算をもう少し掘り下げて見ていきたいと思います。

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